毎年実施している社内での「虐待防止」をテーマとした研修についてご報告いたします。
研修後、職員一人ひとりから寄せられた感想を読みながら、私たち自身も多くの気づきを得る時間となりました。
その中で、強く共有されたのは
「虐待は特別な人が起こすものではない」
という認識でした。
子育てや保育の現場では、思い通りにいかないことが日常的に起こります。
疲れている時、時間に追われている時、心に余裕がない時。
誰しも、イライラしてしまったり、きつい言葉をかけてしまいそうになる瞬間があります。
多くの職員が、自身の経験を振り返りながら、
「これは他人事ではない」
「一歩間違えれば、誰にでも起こり得る」
という実感を持っていました。
「余裕」が、子どもと大人の両方を守る
研修を通して共通して語られていたのは、
心と時間の余裕の大切さです。
余裕があるときには、子どもの気持ちに寄り添うことができる。
一方で、余裕がなくなると、冷静さを保つことが難しくなる。
だからこそ、
- 一人で抱え込まないこと
- 周囲に頼ること
- チームで支え合うこと
が、虐待を防ぐうえでとても重要だと、あらためて感じました。
これは、保護者の方にとっても、私たち保育に関わる側にとっても同じことだと考えています。
短い関わりの中でも、できることがある
私たちが行っている一時預かり保育では、
保護者の方とお話しできる時間は決して長くありません。
それでも、
- 送迎時のちょっとした会話
- 表情や声のトーン
- 家庭での様子と園での様子の違い
そうした小さなサインに気づくことが、
保護者の方の気持ちに寄り添う第一歩になると考えています。
「安心して話せる場所であること」
「否定せず、受け止めること」
それ自体が、虐待を未然に防ぐ支えになると、私たちは感じています。
気づいたら、記録し、共有する
研修では、
「気になることがあったら、疑いの段階から記録を残す」
「一人で判断せず、職員間で共有する」
ことの重要性についても学びました。
日々の忙しさの中では見過ごしてしまいそうな小さな違和感も、
記録と共有によって、適切な対応につながることがあります。
また、外部の相談窓口や支援先を「知っている」こと自体が、
必要なときに誰かを支える力になるということも、あらためて確認しました。
子どもの気持ちを守るということ
研修を通じて、
子どもを一人の人として尊重する視点
子どもの気持ちを代弁する子どもアドボカシーの考え方
にも、多くの職員が共感していました。
日々の声かけや関わりの積み重ねが、
子どもの安心感や自己肯定感につながっていく。
そのことを、改めて大切にしていきたいと考えています。
保育者を守ることも、虐待防止
感想の中では、
「イライラしている職員がいたら声をかける」
「無理をしている様子があれば、少し役割を代わる」
といった声も多くありました。
保育者自身が追い詰められない環境をつくること。
それもまた、子どもを守ることにつながると、私たちは考えています。
最後に
虐待防止に、特効薬や簡単な正解はありません。
完璧を目指すのではなく、
気づき、立ち止まり、相談し、支え合うこと。
その積み重ねを、これからも大切にしていきたいと思います。
私たちは、
子どもにとっても、保護者にとっても、
そして働く職員にとっても、
安心できる場所であり続けることを目指しています。













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